ワイン(赤ワイン)のしみ・汚れについて 
★  一口にワインと言いましても様々なワインが生産されておりますが、代表的なワインとして赤と白のワインが有ります。甘味の強い白ワインに関しましては、さほど難しいシミでは有りませんが、赤ワインとなりますと話は変わります。
 ★ 赤ワインが着物に付着しますと、色素が残り厄介なしみの代表と言っても過言では有りません。しみ抜きを専門と称している業者に依頼したのにも関わらず落ちないと言われて諦めている方も少なく有りません。
 ★ 赤ワインを除去するためには、先ずワインのしみを除去した後、色素(灰汁)の除去が必要で、この作業は酸素系の漂白作業が必要となります。
 ★  酸素系の漂白作業は全ての織物に使う事は出来ません。特に先染め製品(綴れ帯や袋帯・お召し類)は手をかけられない場合が有ります。又地色(ブルー系)によってはワインの除去に伴い地色が先に剥がれてしまい、それを復元する方が手間がかかってしまう事も有ります。
  こうした色素の除去は出来るだけ地色を剥がさずワインだけを除去する事が大切ですが、色によって避けられない地色の剥がれた部分の復元作業は、非常に高度な技術が要求されます。私共では特にそうした難解なしみの除去とその後の補正作業に研究を重ねておりますので、是非ご相談下さい。
  日本茶・コーヒー・紅茶・ジュース類も植物の灰汁(アク)や色素が付いてしまうのは同様で、落としにくいシミの代表です。
 新しく購入して初めて着て汚してしまったもので、何軒もの専門店で断られたが諦めきれず、インターネットを通じて私共に辿り付いたものです。共衿の部分は何枚も重なっておりますので、部分的に解いて中側のワインも全て取り除きました。
共衿の部分だけ除去したものです
胸元に付けてつまった赤ワインの汚れです
しみぬき池田補正所店主 一級染色補正士 池田忠男 著書
上記の対象は絹織物(着物)に対してのお話です。